2008年06月13日

毛拭い

以前、自分の映っているビデオを見返したとき、短パン姿で映っている自分の足を見たら、ハイソックスを履いていました。「あれ?オレこの時ハイソックスなんて履いてたっけ?」と思いながら、ブラウン管の向こうで、遠くからこちらに近づいてくる20歳そこそこの短パン姿の自分の足を見て凍りつきました。
私は、ハイソックスなんて履いていなかったのです。
ハイソックスに見えたそれは、すね毛だったのです。

こんばんは。
ようやく自分の毛深さを受け入れられるようになった、25歳 男 です。


今日は暑かったですねぇ。日中最高気温27℃。んたまらん。
まあ、肌も焼けて黒くなり、毛深さがカモフラージュできてあたしにとっちゃあ好都合ですがぁねぇ。へへっ。

こんな暑い日には、あたしにゃこいつが手放せませんわ。

20080612182913.jpg

20080612182942.jpg

手拭いで御座います。
日よけになったり、汗を吸収してくれたりと、その用途はいろいろでございます。
手拭いは長さが結構あるもんで、タオルには出来ない芸当もお手のモンなんです。
鉢巻にしたり、剣道や祭りで使うかぶり物になったりね。
で、端のほうはわざと縫ってません。
緊急時に適当な大きさに破って使えるようにするためです。
止血、下駄の鼻緒が切れた時の一時的な処置。
そういえば、三社祭のとき「あ、帯がねぇ。」ってときに、近くのおっちゃんに「手拭いを破って使いねぇ。」って言われたっけ。
まぁ、そんな感じで用途が広いんですね。
デザインもいろいろ。老若男女問わず、広く愛されている所以だと思います。

ちなみに写真の手拭いは一つ目が社長に頂いたもの。
二つ目は自分で、浅草にある「ふじ屋」さんで購入したもの。
どちらもお気に入りです。

手拭いは「白地に藍染の柄」というのが一般的に浸透しています。
「藍」というのがこれまた意味深で、【青は藍より出でて藍より青し】ともいいますから、藍染の手拭いを誰かに頂いたら【出藍の誉れ】というメッセージも込められているのかもしれません。
う〜ん。深い。
今んなっても手拭いが廃れねぇってのもうなづける話ですなぁ。
口に出さずとも、相手の意図するメッセージを嗅ぎ取る。
これぞ「粋」!!

通行人A「おお、おめぇさん!人力車夫かい!へぇ、いなせだねぇ!」
みつ「あ、どうも。」

通行人A みつのあらわになった足を見る。
凍りつく 通行人A。

通行人Aの心「おいおい、なんだよこりゃ!えれぇ毛ぶけぇじゃあねぇか!洒落んならんぞ!蚊が血ぃ吸いに来たら、二度と出られぬ蟻地獄!一名様、冥界へごあんな〜いってか?自然界のルールをもくつがえしちまってんぞ!末恐ろしいガキだぞこりゃ!」

通行人A みつの顔を見る。
通行人A 重い口を開く。

通行人A「にいちゃん、いい足してんなぁ!あちぃけど頑張れよっ!」

目を潤ます みつ。

これぞ「粋」!!!!


written by みつ

人気ブログランキングへ
posted by 車 伸一 at 21:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記